終わりに

　テオティワカン内の35箇所の地区に加えて、いくつかの外部の遺跡を取り上げてきました。それぞれ発掘状況に差があり、年代も違い、性格も異なりますで、なかなか整理がつきません。お手数ですが、ここで第２部へ戻って、再読なさるのをお勧めします。第4部の細かい点に触れてきた後で、550年間の大雑把な流れを感じとっていただけるかもしれません。

　2023年と24年にメキシコを個人旅行しました。私はスペイン語に疎く、現地の人に日本語は通じません。英語で迷走しながらのコミュニケーションで感じたのは、メキシコの人たちの柔らかさでした。あの方々にお礼を申し上げます。

　願わくば、あなたに、テオティワカンへ行ってみたい、と感じていただけたら、幸いです。

　↑サクアラ近隣集合住宅の柱廊3の〔トウモロコシを運び込む司祭〕at 人類学博物館。